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いつも通り、俺は学校に登校していた。 7月が始まったばかりというのに、気温は25℃を越す夏日。 太陽は燦々と照りつけ、汗ばむ陽気である。 もうすぐ学校という所で、前から二人組が歩いてくるのが見えた。 「おっはよう!」 「うっす!」 茶髪で着崩した制服を着た元気の良い女の子。 それと長身で金髪のチャラ男。 「おはよう。朝から見せつけてくれるな。渚に奏太。」 こいつらは俺の同級生の瑞浪渚(ミズナミナギサ)と坂間奏太(サカマカナタ)だ。 渚は俺の幼なじみで、奏太は高校で知り合った友達だ。
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