プロローグ

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俺って生きてる意味なくね? ある日、少年は唐突に考えた。 別に何か嫌なことがあったわけでもない。 本当に唐突にそう思ったのだ。 よし、死のう。 外に出る。 もうすぐ夕焼けが町を染める時間帯だ。 さて、どこに逝こうか。ああ、そうだ。 あそこがいい。 町から少し離れたとこにある、廃ビル。 あそこの屋上の眺めは最高だ。 あそこで死ぬのなら、悪くない。 少年の足はその廃ビルに向かって、死に向かって歩きだす。
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