~花嫁になりました~

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「・・・。」 『あら、黙秘かしら? でも、【目は口ほどに物を言う】って言うでしょう? 別にチクったりしないわよ 私は面白いことが何でも好きなの。 貴方が思っていることを 素直に言えばいいわ』 「なんで、なんであんた何かが サタン様の花嫁なのよ! 確かに綺麗かもしれないけど ただそこまででしょ! ただの人間。 命短き生き物でしょ! なのに、なんであたしより あんたなんかを花嫁に選んだのよ!」 それよ! 苦悩に歪んだ顔。 怒りにより赤い顔。 今の私の地位に関係なく文句をいうメイド。 面白いわ!! 『ふふふ。 面白いわ。私にそこまで言う人は 今までいなかったわ 私の事から説明しようか』 私の世界、魔力、【転生の魔女】について語っていく。 『一通り説明したけど 他にも聞きたいことある?』 「・・・。 つまり見た目は若いけど 精神年齢は高いと。 それに魔力は、制御しているけど膨大。 果てには、サタン様の事は好きじゃないと」 『大体は合ってるわ。 だけど、好きじゃないわけではないわ。 恋愛感情ではないだけで 人柄は好きよ』 「なんと言おうとあたしは あんたのことが嫌いよ!」 『いいんじゃない? 自分に素直がいいわよ。 それに、紅茶が美味しいのが嬉しいわ』 「あんた馬鹿じゃない? 怒らないの!?」 『怒る理由はないわ。 面白いのだもの! これからもよろしくね、リリム』 「気安く名前を呼ばないでよ!」 『嫌よ。 私はしたいようにするの。 リリムは夕食の準備しなくていいの?』 私が引き止めたからだけど 夕食の準備をするのに 部屋を出ようとしてたと思うのだけど・・・
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