~花嫁になりました~

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何度死んでも、存在が消えない。 普通の生き物は死んだらどうなるのか。ということが 今の私の最大の謎。 私がわからないことが、 まだあるから人間は大好き。 それと同時に大嫌い! 「ちょっとあんた!起きなさいよ!」 少し考えていたら寝ていたみたい。 眠たい・・・。 『夕食出来たの?』 「出来たから起こしに来たに決まってるでしょ」 時計を見ても、リリムが部屋を出てからそんなに時間が経っていない。 『行く・・・。』 寝ぼけながら、リリムに案内されダイニングについた。 その頃には、睡魔も過ぎていた。 「遅かったな。」 『ごめんなさい。寝てたわ』 「慣れないことが続いたから 身体が休息を求めているのだろう 夕食を食べたら眠れ」 『ありがとう』 「本日のディナーとなります」 そして運ばれてきた食事はどれも豪華で美味しそう。 『これ全部リリムが作ったの?』 少しむすっとした顔をして答える。 「はい。腕によりをかけて作らせていただきました」 「なんだ?もうそこまで仲良くなったのか。」 『あら、私たち女同士なのだから 当たり前じゃない? ねぇ、リリム。』 「えぇ。魅麗様は美しく、このようなメイドにまでお気遣いくださり 嬉しく思います」 心にも思っていないことのオンパレード。 きっと心では文句ばかり言っているのでしょうね。 これだから、観察はやめられない。
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