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「魅麗のことは、このままでいいのか?」
『私は知られたところで支障はないから構わないわ』
そう言って適当に答える。
『リリムとは、もっと仲良くなりたいから様なんて他人行儀やめてもらえると嬉しいわ』
「そんな恐れ多いこと出来ません。魅麗様はサタン様の御后様であられ、私などがお言葉をいただけるだけで・・・。」
『それなら命令よ。他人行儀はやめなさい。
敬まれるのは好きだけど堅苦しいのは嫌いよ。
別にいいでしょう、サタン?』
「魅麗が思うようにしてやれ」
暗に構わないという許可が下された。
「有り難き幸せです。」
そのまま、ディナーは終わった。
『リリム、美味しかったわ。
明日も期待しているわ』
リリムは私の言葉を聞き、
テーブルの上を下げはじめた。
席を立ち、部屋に帰ろうとする。
だが、よく考えたら
部屋の場所がわからない。
ルシファーに言うのは釈に障るが仕方ない。
『ルシファー、私部屋の場所わからない』
「お前。自分で来たんだろ?」
『リリムに案内されたし、寝ぼけていたもの』
「仕方ない。俺が直々に案内してやる」
『・・・。まぁいいわ。
エスコートしてくださる?』
「ベッドまでエスコートしてやろうか?」
『無理矢理、物にして嬉しいのかしら?』
「冗談だ。ゆっくり口説き落としていこう。
それでは、お手をどうぞ」
腰を下ろして、手を差し出す。
ただ部屋に案内するだけなのに
そこまでするのか・・・。
移動中も色々言われたが
部屋まで案内してくれた。
ルシファーは、部屋の前まで案内をして
戻って行った。
俺様な人?だけど
そういうところは紳士だと思う。
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