~知識に貪欲です~

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私がこちらの世界に来てから1週間。 毎日同じようなことで ほんの少し、飽きて来たけど 毎日の食事とルシファーの気遣いがあるから まだ我慢できる。 「起きなさいよ」 『おはよう。今日はダージリン?』 これも日課。 朝はリリムに起こされて 軽い食事を食べて 屋敷をフラフラする。 リリムに聞いたら 屋敷にはルシファーと リリムの2人しかいないから 自由に好きな場所に行けばいいということ。 大概は書斎にいるのだけどね。 この屋敷の書斎は凄い! 何が凄いのかというと 何と言っても、蔵書の数! どこの図書館だというぐらい 壁、棚一面の本。 そして上は螺旋階段で 上まで行くのに時間がかかる。 ジャンルも様々で 歴史や古代文字、勉学に必要なものだけでなく、 植物の育て方、物語、料理本・・・など。 多種多様な本がある。 ルシファーに聞いたら 販売されているものは 全てここにあるそうだ。 部屋に入らなくなっても 魔法で増築するから 気にせず買うそうだ。 これだけあったら 読みたい本があっても 探すのが大変だと思う。 しかしそこはルシファー、きちんとしている。 部屋の中央には 丸い球体の青白いボールみたいなのが浮いている。 これに手を添えて 読みたい本を頭に浮かべると 自動で本が飛んで来る。 前の世界でいう、 パソコンでの検索のようだ。
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