序章

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「俺とともき来れば 新しい世界が見れる。 どうせ【転生の魔女】として また退屈な生活を送るのなら 今までと少しでも違う生活を送りたくないか? 手を取れ。 お前風に言うなら 面白い生活の幕開けだ」 それまでは、見えなかった男の姿。 何処から見てもカッコイイ。 私は自分の容姿が綺麗なのは 自覚している。 男はそんな私が見ても カッコイイ部類に入る。 漆黒の髪、燃え盛る炎のような瞳 人間である筈がない。 この男のいうように どうせ死んだのなら 退屈な日常を迎えて また死ぬより どうなるかわからない 彼曰く、面白い生活も悪くはない。 男が差し延べていた手に 右手を重ねた。 『私は【転生の魔女】 無涙 魅麗ームルイ ミレイー 貴方は?』 「俺は【サタン】 ルシファーだ。」 人間でないのは 解っていた。 薄々はそうだろうと 思っていた。 だがいざ魔王だと言われると驚いた。 そんなことを 考えていると風景が変わった。
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