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俺の後ろを走る変態ことこの男子校の生徒会会長、久遠 麻琴(くおん まこと)
顔は文句なしの美少年。
たが、性格に問題がありすぎな高校三年。
入学式にあったひょんな出来事から、何故か生徒会長に気に入られ、毎日のように追いかけ回される日々。
おかげで会長の親衛隊から嫌がらせは受けるわ
クラスに友達は出来ないわ
ろくなことが本当に何もない。
あったとしたら少し体力が上がった程度だ。
「あっ、くそっ!」
かなり広いこの男子校だが、行き止まりが時にはあるわけで、それにハマる俺がいて……。
ちくしょう!
「ちーか。
もう逃げられないよ?」
「く、来るな……っ!」
じりじりと迫り来る会長。
その度に壁に追い込まれている俺。
「今日こそ、俺と青春を謳歌しようじゃないか」
顔だけはいいから、にっこり笑う会長が眩しい。
顔だけはいいのに。
目はまさに獲物を狙う狩人。
こんなのに捕まったら俺の人生色んな意味で終わる!
「ちーか」
会長と俺の距離が残り3メートルとなった瞬間。
助け船がやってきた。
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