第九章 業

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「精々恥をかかぬ事だな。俺まで巻き込まれては、堪らんからな。」 「おう。任せておけ。三郎兵衛達は、良き兵だ。これ程の兵は、初めて率いるぞ。」 「重綱様の兵だからな。無駄に死なせるなよ?」 「おう。さて、三郎兵衛を呼ぼう。隊列を組むぞ。」 此度の編成は、警固隊の先頭に、三郎兵衛が率いる二百。 後方に、三百を率いる頼賢と自分。 いざというときには、瞬時に、左右に兵を回す調練も積んでいた。 元が佐々木の兵というのも有り、頼賢の指揮は、直ぐに行き届いた。
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