第九章 業

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一段目が敵とぶつかる。細かく分かれた敵を、突き倒していく。 敵の圧力は、二段目の槍が前に出ると、押し返された形になった。 もう一度弓を放つと、敵が退がりはじめた。それと入れ替わる様に、森から騎馬が出てきた。 百程の騎馬が、土煙をあげながら疾駆してくる。 「騎馬隊!敵の騎馬を貫くぞ!一つにかたまり、切り裂く!」 徒の間を、駆け出して行く。敵の騎馬は、大きく展開した。 その中でも、五十程にまとまった部分に、狙いを定めた。 駆け込んでいく。騎馬の半数が回り込もうとする様に、後方に向かってくる。
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