第九章 業

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「左様でございますか。朝飯は、利孝様の部隊から、頂きます。具足を解かれますか?」 「いや、良い。食うてしまえば、直ぐに進軍だろう。それよりも、馬は届いたか?」 「はい。両脇を固める者達に、与えてやる事が出来ます。」 「何だ?お前は乗らぬのか?」 「私は、馬を上手く扱えませぬ。それに、徒の視点の方が、落ち着きます。」 「そうか。俺は、徒に頼む事も多い。こき使ってやらなければな。」 「はは、お許しを。精一杯勤めますが、到らぬ事もありましょう。」
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