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「美しいな。今はまだ少女の色が濃いが、長じて来れば、薫り立つ様な美しさを見せそうだ。」
「ほう!そうなのか!嫁御は、美しいか!美しき女性を側におく。これも男の喜びだな!」
「全く、戦に血を燃やす前に、色に燃えるのか?おい、三郎兵衛。我らは、不味い大将に着いてしまったぞ。」
三郎兵衛が、口元に笑いを浮かべた。飯を口に頬張った頼賢は、また若く見えた。
談笑しながら食事を続けていると、利孝が歩いて来るのが見えた。
その姿を認めると、頼賢が笑顔を消し、立ち上がって出迎えた。
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