532人が本棚に入れています
本棚に追加
「はい。仰せの通りです。頼賢、もう見破られておるぞ?」
「いやはや、慣れぬ事はせぬ物ですな。肩が懲りそうです。」
「はは!良い。しかし、鮮やかだった。少しはこちらにも、敵兵が迫って来るかと思ったのだがな。」
利孝が言いながら腰を降ろした。具足は解いておらず、兜だけを外している。
「何にせよ、助かった。此度は一粒の米も失わない様にしたい。まずは、緒戦は上々だな。」
「はい。まあ、伊野の如き小物では有りましたが、兵を動かす事は出来ました。」
最初のコメントを投稿しよう!