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ハァハァ・・・
(どうしよう・・・かなり遠くまで来ちゃったな)
(お父さんもお母さんも今、必死になって探してるのかな)
(でも、今帰ったらまたお父さんは仕事に行っちゃうし・・)
(うん、もうちょっと・・もうちょっとだけ)
『ねぇ、君?』
え?
『君一人?』
え、あ、うん
『そっかー、ここにはお母さんと来たの?』
(どうしよう・・警備員さんに捕まったら、お父さんに連絡が行っちゃう・・・)
(まだ帰りたくないよ・・)
(まだ、もうちょっとだけ・・・)
『なぁ、アレなんだ?』
え?
『どれどれー?』
『アレだよ、あのビルの上にある煙り出してるやつ』
『あ、ほんとだ。なんだろう?』
『本当だ、危険物かも知れないし確認に行かなければ、君は早くお母さんの所に戻るんだよ?』
う、うん
(助かった・・)
(でも、本当にアレはなんなんだ・ろ・・え?)
煙をあげていたそれは急に神々しい光を放ち、町中を包んだんだ
まるで、なにもかもをかき消してしまうように
―――――――――――――――
全員に通信機は行き渡っているか?
『ああ、抜かりねぇ』
そうか、じゃあ早速行動を開始する。
『分かった、おいお前ら!俺たちのすることはただ一つだ!ガンガンいくぜ!』
『おう!』
クズ共は全員行ったか・・・
さて始めるか
この物語のプロローグ
『blood oblivion』を
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