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「前に永山さんの様子が変だとか言ってただろ。…その後はどうなの?」
「あ、その事なんですけど…」
鳥海は俯いてデザートのプリンをつついていたが、顔を上げて話し出した。
「結局本人に聞いてみたんですよ」
ゴールデンウイーク前、たまたま鳥海と雪乃で備品室の片付けをした時の事だった。
脚立に乗った鳥海は棚の上の荷物を雪乃に渡しながら、気になっていたことを聞いてみた。
「…書類バラまいたのも見てました?」
「ハハハ、見てたよ。それにたまにぼーっとしてたりするだろ?
疲れてるのか?」
「いえ、そんな事ないですけど…。」
雪乃は小さめのダンボール箱を抱えたまま、ちょっと困ったような笑顔で話し出した。
「多分、なんですけど、少し気が抜けちゃったみたいなんです。」
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