4 それぞれの気持ち

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…………… 「というわけで… 大丈夫みたいです。」 鳥海は雪乃と話した時の事を思い返しながら、要点だけを澤田に伝えた。 「お父さん亡くなってたのか…」 「あ、先輩は知らなかったですか? そういえば俺も聞いたのは去年だったかなぁ。最初は永山はあんまり自分の事喋らなかったですよね。」 「そうだな…」 澤田が雪乃の方を見ると、河野まゆを気遣いながら山崎に何か言っていた。 澤田の目線を追った鳥海もその様子を見て、 「先輩、山崎にウチの新人にあまりちょっかいだすなって言って下さいよ。」 と、仕方ないな‥という顔をして言った。 「ああ、わかったよ。」 苦笑いをして、残っていたコーヒーを飲み干すと澤田は席を立った。 ・
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