3351人が本棚に入れています
本棚に追加
澤田が営業課に戻って午後の仕事の準備をしていると、隣の席に山崎が戻ってきた。
「山崎、総務課の新人をあんまり困らせるなよ。まだ仕事覚えるのに大変だろうし…
それに却って引かれるだろ。」
「さっきもう永山から言われましたよ。あいつ言う時は言うんだよな~。」
「大事な後輩なんだよ。」
「わかりました。少し控えます。」
「少しか…。」
呆れ顔で手元の書類に目線を落とした澤田に、山崎が椅子を寄せて顔を近付けてきた。
「先輩こそ受付の城島に冷たすぎじゃないですか?」
声を落として言ってくる。
「…聞いたのか?」
・
最初のコメントを投稿しよう!