4 それぞれの気持ち

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澤田が営業課に戻って午後の仕事の準備をしていると、隣の席に山崎が戻ってきた。 「山崎、総務課の新人をあんまり困らせるなよ。まだ仕事覚えるのに大変だろうし… それに却って引かれるだろ。」 「さっきもう永山から言われましたよ。あいつ言う時は言うんだよな~。」 「大事な後輩なんだよ。」 「わかりました。少し控えます。」 「少しか…。」 呆れ顔で手元の書類に目線を落とした澤田に、山崎が椅子を寄せて顔を近付けてきた。 「先輩こそ受付の城島に冷たすぎじゃないですか?」 声を落として言ってくる。 「…聞いたのか?」 ・
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