前書き

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よく三国志の話をする時、誰かが「正史では…」とか言うけど、そもそも正史ってなんやねん?って人は多いハズ、なのでまずその辺に触れておこうかな、っと思います。 三国志の話をしている時に出てくる正史とは、晋の時代、つまり三国(魏、呉、蜀)鼎立の時代が終わり新たな王朝が中国を統一した時代、魏の司馬懿によるクーデターから、司馬昭、司馬炎が継ぎ、この司馬炎が中華を統一した後に、陳寿が書き残した、国が認めた正式な歴史書になります。 正史と言うと、その時代折々で幾つも書かれていて、全部で24史あるのですよ。 まぁ使い方は間違っちゃいないと思うのですが、わたくしは個人的に、その、正史では…っていう言い方は好きではないですね。 その陳寿著の正史三国志は紀伝体と言って、その時代の人物を、列伝形式で書いていってあり、人物一人一人を詳しく知る事ができます。 ま、正直デメリットの方が多いんですけどね。 年表がズレていたり、言った人が変わっていたり、当時の名前は名字一文字、名前一文字が一般的であるため、同姓同名の方が出てきてややこしかったり等々ですね。 まぁ、裴松之がしっかり注釈(説明みたいな)をつけてくれているので、理解はできますね。 そして、その正史三国志や、民間伝承、その他色々と出ている書物をまとめ、劉備側に焦点を当て、羅貫中が書いた小説が三国志演義になります。 まぁ明の時代に書かれたものなのですが、本当に羅貫中が書いたのかはちょっと怪しいみたいなんですけどね。 一応、小説なので色々と脚色をされておりまして、それでよく比較されちゃってます。 長くなりましたが、わたくしそのちくま書房出版の陳寿著、裴松之注、井波律子訳、正史三国志、蜀書を読みまして、かなり読みづらかったので、内容を把握する為もかねて、崩れた言葉で書いていこうかなと思った次第であります。 まぁ、多少強引に解釈している所もあるので、気づいた事があったら教えてくださいな。 それじゃ、次のページから始めていこうと思います。
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