改名しよう

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珠樹の教室向かいのトイレから、萌えオーラが出ている。 おれらは顔を見合わせてにんまり笑い合った。 中に入り込み奥の個室に耳を当てる。 や、うん変態な気がするけど萌えボイスが聞きたいからさ。 「…ん……珠樹…」 ちゅうしてるのか。 おれは直人の肩を叩き、隣の個室を指差す。 音をたてないよう便器を踏み台に上から覗き込んだ。 珠樹が便器に座り、その膝に男子生徒が座ってちゅうをしている。 ひらひらと手を振って、珠樹に挨拶をする。珠樹はチラリとおれらを見て、ピースを送ってきた。
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