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本音を伝えて心が楽になった。
大事なのはお互いの気持ち。
これからは誰に何を言われても、強い心でいられる努力をしようと思った。
「お邪魔します…」
そして、彼に促されるまま彼の部屋に来たのはいいけれど。
「あ、あのさ、思ってたんだけど、家族の人っていつもいないけど共働き?」
「そうだよ。毎日帰るの遅いんだ」
「そ、そっか。きょ、今日も遅いの?」
彼は目の前までゆっくり近づいてくる。
「うん。ほかに質問は?」
「……」
その行動と彼の表情は次に何をしようとしてるか予想できるもので、僕は心臓が破裂しそうだった。
「…ほんとにするの?」
「怖い?」
「……」
怖くないはずない。
初めてだし、女の子とも経験ないし、男同士のやり方も知らないし、とにかく未知の領域だった。
「大丈夫だよ。全部俺に任せて」
囁くようにそう言った彼は、僕をベッドに寝かせてキスをした。
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