第一話

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社長室を出た後も、礼央羅の憂鬱は収まらない。 最上階のフロアを一人でとぼとぼと歩く。 礼(はあ‥私、やっていけるのかな‥こんなんで‥歌うことは大好きだけど、アイドルって‥しかも男の子だし‥) 持っていた鞄から手鏡を取り出し、自分の顔をまじまじと見つめる。 そこには、明るい金髪とは裏腹に、暗い顔をした少年が写っていた。 礼「男の子‥に、みえなく‥もないか」 うんうん、と自分に言い聞かせてみる。
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