849人が本棚に入れています
本棚に追加
社長室を出た後も、礼央羅の憂鬱は収まらない。
最上階のフロアを一人でとぼとぼと歩く。
礼(はあ‥私、やっていけるのかな‥こんなんで‥歌うことは大好きだけど、アイドルって‥しかも男の子だし‥)
持っていた鞄から手鏡を取り出し、自分の顔をまじまじと見つめる。
そこには、明るい金髪とは裏腹に、暗い顔をした少年が写っていた。
礼「男の子‥に、みえなく‥もないか」
うんうん、と自分に言い聞かせてみる。
最初のコメントを投稿しよう!