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礼「あ、あの、よ‥夜一さん、今、何て‥?」
夜「だ―か―ら―、男の子としてアイドルデビューするんだってば!」
礼「‥誰が?」
夜「礼央ちゃんが」
‥‥なんでだYO。
と心の中で礼央羅は小さくつぶやいた。
ここは社長室――
大手レコード会社「Blue-Record」
のビルの最上階にある、社長室だ。
ベ―シックな茶色で統一された、清潔感のある部屋。
普段なら心地の良いこの空間に、今日は不思議な空気が漂っていた。
夜「"YO"とかラッパ―みたいね」
礼「人の心の中読まないで下さい‥大体、夜一さんの会社って男の子専門じゃないですか‥。何で私が‥」
礼央羅は困った表情を浮かべ、目の前の大きな机に頬杖をついている夜一を見る。
夜一は、よくぞ聞いてくれました、と言わんばかりに不敵な笑みを浮かべた。
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