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夜「実は、今度新しいアイドルグル―プを売り出そうと思ってるのよね。メンバ―はウチの事務所で小学生とか中学生の頃から育成してる子達から選出したんだけど、残りの一人がなかなか決まらなくてね―‥
今回の子達はBlue-Record創立10周年記念って名目でデビュ―って形にしようと思ってるから、容姿だけじゃなくて歌もレベル高い子達にしたくて、悩んでたのよ」
礼「だからってなんでわた「あら、その格好似合ってるわよ?様になってるわ。さすが私の見立てた礼央ちゃんね」
夜一は、猫のような、睫毛の長い目を嬉しそうに細めて言った。
礼央羅は複雑そうな顔をして、今自分のしている格好を見る。
そんな礼央羅の今の格好はというと――
真っ白なYシャツの上に黒のベストを羽織り、胸には真っ赤なネクタイをつけている。
下は、同じく黒のスキニ―。
そして、黒で統一した服がいっそう際立たせているのは―――
他でもない、ショートヘアの金髪。
普段は長い黒髪なので、金髪のウイッグを夜一に渡されたのだ。
礼央羅は複雑そうな顔のまま、もう一度夜一の方へ顔を向け、
礼「‥全然嬉しくないです‥」
とうなだれる。
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