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「あ、あのー……」
「なに?」
久しぶりに見える幽霊を前にして急に見えた理由を考えていたら声をかけられた。
「そ、そのー……」
「だから、なんだよ!?」
「ひゃぁっ!!」
少し大きな声を出すと幽霊は驚き俺との距離をとった。
いったいなにがしたいんだコイツは……。
幽霊の方に目をやると両手で顔を隠しながらチラミしていた。
その視線をたどってみると……。
下半身丸出しの俺の息子がいた。そういえば、オナニーする前でした(笑)
「…………悪かった」
幽霊に謝り俺は、ズボンをはいた。
「い、いえ……私はなんともなかったんですがね。み、見慣れてますし、そんなことでは、動じませんよ」
思いっきり悲鳴あげてましたね?
つか、見慣れてるって……。何事もなかったかのように幽霊はフワフワと近寄ってきた。
俺としても恥ずかしいしここはツッコマナイことにした。
「では、コホン!!うらめしやー」
「…………」
「う、うらめしやー」
「…………」
「驚いてくださいよー」
半泣きになりながら俺に言ってきた。
このタイミングで驚かせようとするとは、コイツ天然か!?
そもそも、やる気ないだろ……。
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