☆プロローグ

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桜が咲く頃になると、動物達が冬眠から目を覚ます。 絶滅寸前の動物達も必死に生きていた。そうあの世界が滅びるまでは…。 みんなが願った。素晴らしい未来を。だが、現実はそんなに優しいものではなかった。 私たちはまだ、幼かった。何も知らず、ただこの空の下でみんな産まれ育ったのだと…。教えられていたから、疑うことをしらなかった。大人の言うことが正しいのだと、疑うことを知らなかった。 どんなに悲しい出来事が、過去にあったか何て、今の子供たちは誰一人として知らない。 むしろ、知らない方が幸せだと、大人たちは考え、歴史を書き換えてしまった。 それが、子供たちの幸せだと信じて。だが、それはただの自己満足にすぎなかった。 子供達は気づいてしまった。大人たちが自分達に事実を隠していることを。 だが、図書室に行っても、本屋に行っても全ての歴史は書き換えられた物ばかり。町外れにある、小さな古ぼけた図書館で一人の少女は大人達が隠している真実を見つけた。
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