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雷のなるある日の夜。 一人の小さな男の子が生まれた。 その子を大事そうに 抱いている二人の男女は 悲しげな笑みを浮かべていた。 ここは、このあたりじゃ一番小さい田舎町。 そんな小さい町の隅にある小さい家だ。 木でできた家の隙間から 雨風が吹き荒れる。 そんな中男女は、 男の子と一枚の紙切れ、 一本の剣、黒く光るリングをかごに入れ、 近くを流れる川へと流した。 女は泣き叫んだ。 だが、その声は雨風や雷に消されてしまった…。
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