[ライキ]

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「うわあ!ああぁ…! お願いだ、命だけは 助けてくれ。頼む!」 人気の無い倉庫で 傷だらけの男が 頭を床にあて、手を組んだ。 「今さら命乞いすんじゃねえよ。あれだけ俺をバカにして許されるなんて 思うなよ?」 剣を持った十五歳くらいの青年が腰に手を当てながら言った。 剣をにぎっている 手の中指には 黒く光るリングが 鈍く光っている。
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