一日目の流れ

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「嫉妬なんてもんお前にするかよ馬鹿!」 「フッ…ツンデレだな。」 「ですね!」 …イラッ。 「あ!莢那ー!」 「んー?…あっ宝部さん!」 「珠璃でいいのにー。」 「え…じゃあ、珠璃…ちゃん。」 「ちゃん無し!」 「珠璃。」 「よろしい!さっ行くよー。」 「へっ?あっちょっ!」 強制的に教室から引っ張り出される。 「ど、どしたの?」 「やー狼はまだしも三郎にまで絡まれるとマジ危ないからさー。」 「え゙!初音くんって…」 「みんなから竹谷二世って言われてるの。」 「た、竹谷二世!!…うん。危ないな。」 「あれぇ?珠璃先輩、こっちに三郎来なかったっすか?」 振り返ると綺麗な金髪の男の子が珠璃に喋りかけた。 「三郎なら教室にいるぜ?」 「ありがとう!…あれ?見ない顔だよね。」 「如月莢那です。」 「あぁ!転入生だよね!僕1年A組の佐野鷹。よろしくねぇ。」 さのたか…凄い名前だ。 「あっ三郎!雷斗が探してたよ!」 「え!すぐ行く!」 そういうとダッシュで2年の棟を走り抜けていった。 「…鷹、行っちゃったぞ?」 「雷斗の名前は絶大だからね。じゃあ追いかけます。珠璃先輩、莢那先輩失礼します♪」 そういって三郎を追いかけて走る鷹。 「…アレ?名前呼びだったよね?」 「鷹は初対面でもあんなんだからさ憎めないんだよね~。」 「あーなんかわかるかも。」
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