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「…今何て言いましたか?お父さん。」
「だーかーらー明日福岡に転勤決まったから!」
「いやいやいや…
はあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
遡ること5分前。え?遡る必要ない?そこ!うるさいよ!ぇ
ガチャ
「はよー。」
私、如月莢那は起きてご飯を食べようとテーブルに座った。
「お父さんおはよう。」
私の前に座っていた父、如月小平太も「おはよう。」と返した。
朝食のパンにかぶりつきボーっとしていると父は何か思い出して私にこう言った。
「明後日から別の学校だなー…大丈夫か?」
「うん?…別の学校って?」
「何言ってんだ?こないだ話しただろう!」
「いやいやいや;わからへんし!」
父は私を見て「おっかしいなー。」と言った。
いやいやおかしいのはお前だ小平太。
「八子ー!」
「何ですかー?」
父から呼ばれキッチンから出て来た母、八子。
「言ってないのか?転勤のこと。」
「え?知りませんけど?あんたが言うっていったじゃないっすか。」
「あー!そうだったな。すまんすまん。」
ガハハハと笑う小平太にイラっとする母と娘。
そして冒頭に戻る。
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