深紅の薫り

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「おい、嬢ちゃん。オレらとパーリィーするよな……」  男が顔を近付けて、下水の様な臭いの息を吐きかけながら、それまでと違った低い声で言った。  いや……かえる…… 「ヒューヒュー変な音ばっか出してじゃねぇよ! テメーはマキセ○ホかぁ? でなんか言えよ! あぁ! パーリィーしたいよなぁ!!」  かえる……かえる……かえる……  否定の言葉の代わりに、私はふるふると首を横に振った。
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