第2話 片腕のない青年

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「そうだ カインお兄ちゃんって呼んで? 離れすぎてる兄弟だけど……」 「カインお兄ちゃん?」 「うん!可愛いな!キル!」 カインは満面の笑顔でキルの頭を撫でた。 キルは家族からもうもらえなくなった愛情を、新しい家族からもらえるようになった。 だから、自分も出来る限り彼に尽くそうと決めた。 片腕のない彼の腕になろうと。 「さてと キルがホットミルク飲んだら掃除しようか」 その言葉を聞き、キルは慌ててミルクを飲む。 その様子を見てカインは声をあげて笑う。 「慌てなくていいよ 待ってるから」 優しい微笑みを見て、キルはコックリと頷いた。 それからキルとカインは八年間共に過ごすこととなる。
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