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そのマグカップをテーブルに置き、姉と並んで座ると一緒にホットミルクを飲んだ。
甘みが強く、蜂蜜が入っていたのが分かった。
姉は随分な甘党で、姉の作ってくれるこのホットミルクは、キルにとって好物の一つだった。
「×××、ちゃんと友達と仲良く出来たかい?」
キルと名乗る前の名前が呼ばれ、キルは「うん!」と大きく頷いた。
「追いかけっこするんだけど僕は一番早くてね!
皆ズルい!って言うんだ!」
「ハハハッ!
×××は運動が得意だからな」
優しくキルの頭を撫でる、大きな温かい手。
この温かい手が二度と温かくなくなるのはこの直後だった。
この直後から、キルの地獄が始まる。
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