過去編 第1話

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「あらん♪よかった起きてぇ~! このまま目が覚まさなかったら、どうしようかと思ったわぁ!! それにしても超かわいい!!! 私はルッスーリア おねぇちゃんって呼んでちょうだい♪ あなたお名前は?」 奇抜な髪型をした男ルッスーリア 否、おねいちゃんは少女をぎゅうと抱き締めた。 ―――男なのにお姉ちゃん? とは突っ込まないでおこう。 僅か10才前後の少女は世界を悟った。 ―――やっぱり世界は広いなぁ・・・ 10才前後の少女が考える事ではない。 「私・・・名前・・・ない・・・の」 少しばかり苦しいのか声が途切れる。 「あら・・・そうなの? あっそうそう!! みんながあなたを待ってるわ」 そう言うとルッスーリアは少女の手を引き歩き出した。
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