過去編 第1話

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「うお"ぉ"い!!俺かよっ!!」 その男は剣に手をかける。 「その人は殺せない・・・ 私を連れてきてくれた人だから・・・」 驚いた顔をする一面 「うお"ぉ"い"・・・ お前・・・連れて来られた時は、眼に包帯してたじゃねぇかぁ・・・」 銀髪の男は言う。 「私・・・瞬間記憶能力と絶対音感を持ってるの。 だから人の声の波長とかヘルツ、音を頭に記憶し誰か区別してた。 命令された時しか包帯外れなかったから・・・」 少女はそう言うと自分の左太股に描かれたZEROの文字を眺めた。 「うしししっ お前すげぇなぁ~ 王子気に入っちゃったぁ~!」 そんな少女を金髪の男の子は抱き締めた。 「ふへ?」 不意を突かれた少女は間抜けな声を出す。 「・・・貴様他には何か話してない事はないのか?」 顔に火傷のついた男は問う。 「他にはぁ・・・ あぁ・・・あと強い毒が侵入しても、体内で中和されて効かないかな。 それと大抵の傷は勝手に再生される」 そう言うと 誰かナイフ持ってない? と聞き金髪の子からナイフを受け取り、自分の腕を切り付けた。 「うお"ぉ"い"!! 何してんだ・・・ぁ・・・」
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