第2話

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「あな・・・た・・・が?」 驚いて声がまともに発せられない。 「そうだぁ」 その瞬間少女はスクアーロに抱き付いた。 「ずっと・・・ずっと・・・会いたかった」 抱き付かれた勢いで椅子から転げ落ちるスクアーロ。 「うお"ぉ"い・・・」 「私を助けてくれて・・・ありがとう・・・ ずっとね・・・ずっと会いたかったの。 飼育係の人から兄様の事を聞いて・・・ 生きている内に1度でもいいから会いたかったの」 実の兄の胸に顔を埋め言う。 「鮫だけずるりぃ~」 ベルフェゴールはそう言うと、少女とスクアーロを引き離した。 「おーじ?」 「俺にもぎゅうってして?」 そう言われベルに抱き付く少女。 「うお"ぉ"い!! 人の妹に何してんだぁ!!」 スクアーロはすばやく剣を抜いた。
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