第2話

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「妹? おいカス お前の妹なのか?」 ボス、ザンザスは言う。 「そうらしぃ・・・ こいつが言ってたぁ だから気になって連れて来たんだぁ」 そう言うスクアーロはベルから少女を引き剥がす。 「おいガキ、それは本当か?」 少女はボスに問われこくんと頷く。 「飼育係の人に教えてもらった。 私は赤ん坊の頃にスクアーロ家で生まれてすぐ売られたって」 「その飼育係ってのはなんだ?」 「私が赤ん坊の頃から世話をしてくれた人 それと・・・」 少女は俯き言う。 「研究所の人から・・・ 私は研究所が潰される前にウ"ァリアーを壊滅させろと命令を受けた」 その言葉に一同は唖然とする。 「ガキ・・・このウ"ァリアーを潰せと言われたのか? お前に兄がいると聞かされたウ"ァリアーを潰せるのか?」 ザンザスは問うた。 だが少女は首を横に振る。 「潰さない・・・ 兄様に一目会って死のうと思った。 自爆しようって そしたらわざわざウ"ァリアー幹部に子供一人が忍び込んで、その上自爆とか意味分かんないでしょ。 そしたら私の事も調べるだろうし 最終的には研究所に辿り着く。 研究所のしてる事も知ると潰されると思った。 そしたら私も兄様に一目会って死ねるって考えた... 一石二鳥でしょ?
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