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「うお"ぉ"い"!!!
何してんだぁ!!?」
スクアーロはザンザスから少女を引き剥がし抱き上げる。
「そうだよ~
ボスにそんな事したら、襲われちゃうよぉ~」
うしししと笑うベル
「ふへ?飼育係の人がね、キスは感謝の気持ちが伝わりやすいって言ってたから・・・」
伏せ気味で言う少女。
「そいつぁ・・・3枚に下ろしてやる・・・」
「無理だよぉ~
飼育係さんは死んだもん」
少女は言った。
「俺が・・・殺したからか?」
そう言うスクアーロに少女は首を横に振った。
「違う、私が殺した・・・
飼育係さんとはずっと一緒で、色々な事を教えてくれた人なの。
あの人だけは私の事を兵器としてじゃなく、1人の人間として見てくれた人・・・
私が兵器として完成する為には感情を・・・心を捨てる事だったの・・・
だからわざと研究所の人は、私と飼育係さんを仲良くさせた。
私が5、6才くらいの時
こいつを殺せって言われて・・・
顔は知らなかったけど、声で飼育係の人だって分かって・・・
飼育係の人を殺して心を失った。
私の事を良くしてくれた人なのに・・・
飼育係さんを殺して初めて、私は最強の兵器に変わった。
その時初めて涙を流したの。
どんな殺しより辛かった。
その時・・・かな
大切な物を失う事がこんなに辛い事なんだってわかったの。
それ以来涙なんて物忘れた。
私がね、全ての事を教えてもらったのは、飼育係さんが死ぬ前夜に、兄様の事も私の事も教えてもらった。
とっても優し声だったの。
殺される事を分かってたのに・・・
だから・・・もうその人はこの世にいないよ」
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