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少女の声は悲しげにも部屋に響く。
「そうかぁ・・・」
スクアーロは呟いた。
「でもね!
飼育係さんに教えてもらったから、私は兄様達に会えたの。
そのお陰で私は生きる活力になったんだし」
ニコリと笑う顔は汚れさがなかった。
「おいガキ
お前の名前はないと言ったな・・・
名前を与えてやる。
名前は・・・・・・」
「ちょっと待ってぇ!」
ザンザスの言葉を遮るルッスーリア
「私も名前考えたい!」
「俺もぉ~♪」
ベルとルッスーリアは言った。
「チッ・・・しょうがない皆で考える・・・」
ザンザスは舌打ちをするとグラスに入ったワインを飲み干した。
「私の名前考えてくれるの?」
「ああ・・・
名前がないと呼べないだろう」
ニヤリと笑うザンザスに少女はまた飛び付いた。
「ボスぅ!
ホントにありがとう!!」
首に腕を回す少女を取り敢えずザンザスもぎゅっとしてみる。
「「「取り敢えずぎゅっとしてみるの止めろ」」」
そんな突っ込みが部屋に響いた。
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