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青年が扉を開けた先には1人の少女が蹲っている。
両手両足には縛られて動けない。
そして、目には包帯が巻かれていた。
窓のない暗闇の部屋には光が差し込んだ。
光に反射するきれいな銀髪。
その髪に青年は息を飲んだ。
―――俺と違う銀・・・
「誰?」
ふと声がした。
「あなたの気配はここのものと違う...
お客様?」
不意に声をかけられ我に帰る青年
「客?・・・ぁあそうかもしんねぇなぁ・・・
お前な何でこんな所にいるんだぁ?」
青年は剣を構えた。
「別に・・・あなた・・・私を殺しに来たの?
それとも・・・私を利用しに来た?」
少女は実年齢とかけ離れた冷静さと口調で話す。
「う"お"ぉ"い!!
お前は何を言ってんだぁ!」
青年は少女わ睨む。
目以外は見える顔は口元だけ笑う。
「あら?殺しに来たんじゃないの?
そんなに殺気を込められたら誰でもそう思うわ」
少女は言う。
身動きの出来ない状態なのにも関わらず口元だけは冷ややかに笑う。
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