過去編 第1話

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「う"お"ぉ"い・・・ 殺して欲しいのなら殺してやる。 だが少しばかり話を聞かなくちゃなんねぇんだぁ お前の知ってる事だけでいいから話せぇ」 青年は少女に剣を向けたまま言う。 「殺してくれるのは願ってもいない奇跡、話しはする。 だからその剣をこっちに向けないでくれる?」 少女は目が見えないであろうのに、自分に剣が向けられてる事に気付いた。 「う"お"ぉ"いぃ"!!! なぜ俺が剣を向けているのがわかったぁ!?!」 他に目があるのかと思う青年。 剣を下ろし少女を見下ろした。 「空気を切る音で分かった。 私が知ってる話・・・だったよね? 生憎私は自分がされたこととその目的・・・ 後の自分の事しか知らない」 凛とした言葉は部屋に響いた。 「それだけでいいぜぇ お前は知ってる事だけを話せばいい ・・・その後に殺してやるぜぇ」 ニヤリと笑う青年は剣の血を服で拭いた。 「私を殺してくれるんだ ありがとう・・・ ここの者たちの気配が一つもない 皆あなたが殺したの?」 少女は言う。 幼さからして歳は10才前後と思われる。 「そうだぁ ここに居た奴らは全て俺が殺したぁ」
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