過去編 第1話

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クククと笑う顔には怪しく光で照らされる。 「そっかぁ殺してくれてありがとう。 感謝する」 少女にお礼を言われ驚く青年 「うお"ぉ"お"いぃ"!! お前の知り合いが殺された上に、 自分は話た後に殺されるんだぞぉ。 怖くないのかぁ?」 青年は言う。 ―――ガキにしては肝が据わってやがるぜぇ・・・ 「今さら死ぬ事なんて怖くない。 むしろ殺される事はすごく嬉しい事この上ない。 研究所の者も皆あなたに殺された。 私の願いが叶ったからね」 少女はそう言うと縛られた体を動かし話易い体制になる。 「では話てやる、ここの研究所の目的。 そして私の存在理由を」 「ここの研究所は何をしているか知ってる?」 少女は青年に問うた。 「少し・・・ばかりなぁ」 青年は近くにあった椅子に腰掛け話を訊いていた。 「ここの研究所はね、最強の殺人兵器を作り、売りさばく為の研究所。 私もその犠牲者」 少女は呟く様に話出した。 「うお"ぉ"い! 待て・・・お前みたいガキが人殺しの兵器だと言うのかぁ?!」 青年は驚き言う。 10才そこらの子供・・・ しかも身体全体が細い少女に、どうやって殺しができるのか疑問が浮かぶ。
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