2812人が本棚に入れています
本棚に追加
/114ページ
『
【私的主観,佐藤亮太の考察】
佐藤亮太、17歳。
6月12日生まれ。
O型よりのA型。
家族構成、父,母,私,妹。
得意科目体育。
苦手科目国語。
帰宅部(中学校のときは野球部に在籍)。
好きなもの、甘いもの,私。
嫌いなもの、特に無し。
塚本西中学校を卒業後、桜坂高校に入学。高校一年生のとき、私と出会い、佐藤亮太は私に一目惚れをする。
一目惚れをするも全く接点は無く、二年生を卒業するまで挨拶を交わしたことも無い。
しかし高校三年生、佐藤亮太は私と同じクラスになれた。
佐藤亮太は私の気を引くためにあらゆる手段を使い、そして……不自然無く私の家に上がるという高難易度の技術を習得する。
そしてそこで、私は佐藤亮太に恋をした。
晴れて私達は両想いとなったのだ。
しかし最近、佐藤君は私を無視するようになった。
私が毎日メールをしているのに、返信は全く無い。
学校でも、せっかく同じ教室なのに話しもしない。
人前で私といるのが恥ずかしいのかな?
私の部屋じゃ、佐藤君……あんなに破廉恥だったのに。
佐藤君が人前でイチャイチャするのが嫌いなのなら、私も少し控えるようにしよう。
本当はみんなの前で私と佐藤君がどれほどラブラブかを見せつけてやりたいが、佐藤君が嫌ならやめておこう。
佐藤君に嫌われたくない。
だから、他のことでもっと頑張らなくちゃ。
私がメールしたり、後をつけて一緒に歩いていることに何も言わないということは、佐藤君が嫌がってない証拠。
今度は電話もしてあげよ。もっと近くで歩いても……良いかな。
良いよね。だって私達、周りから付き合ってるって思われているんだもん。
最初のコメントを投稿しよう!