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意気消沈したような声が聞こえウルの方を向くと、どんよりとした空気というか雰囲気が漂っていた。
何だかいたたまれない心境になり、とにかく心配になった私は声を掛けるのだった。
「ど、どうしたの?」
「い、いえ……ただ、今までは平地や小さな山でしたから良かったんですが、今度のは頂上も見えぬ山か海の向こう。私にとって神……コン様と仲間達は同じくらい大事なので、行くに行けず……はぁ……」
確かに、ウルなら何とかなりそうだけど、他の奴らはやっぱり普通だからダメだよな。
あれ、でもそう考えるとお別れ……もう、ウル達と一生会えないかもしれないじゃん。
「それは……嫌だな」
いっそ全員不死に……
「あの、コン様」
「……えっごめん、何?」
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