始まりの朝

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20xx年8月…夏。 カーテンの僅かな隙間から差し込む朝の眩しい光。 開けっ放しの窓から聞こえるは鳥のさえずり。 普通の人ならこう思うだろう。 「なんて気持ちのよい朝だ」 「今日も頑張れそうな天気だ」 …と。 だが、しかしこの男は違った。 ジリリリ…ジリリリ!!…ジリリリ!! ベッドの頭元に置いてある小さな目覚まし時計。形に似合わずとんでもなく大きな音で鳴り響く目覚まし時計。そんなやかましい音が部屋に響きわたる。
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