学校

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それから少しするとチャイムが、鳴り響く。 それと同時に他の生徒もぞろぞろと自分席へと向かい座っていく。ただ1人…隼だけは涙していたが…。恐らく宿題を写せなかったのだろう。 そんな隼を他所に前の入り口から1限目担当の先生が入って…来るのと同時に後ろの入り口から1人の女子生徒が入ってくる。…いや、飛び込んできた。 「よしっ!!ギリギリセーフ!!だよね!?だって先生まだ入ってきてないし、何より授業始まってない!!」 はぁはぁと肩で息をしている。余程焦ってきた証拠だ。 「わかったから…わかったからそのギリギリを追求するのと、飛び込んでくるのやめてくれ。『花舞 桜 ハナマ サクラ。』そのうち、色々壊れそうだ。」 先生が頭を抱えてそういった。つまり今回が初めてではなく毎回のことということ。 「はーい」とひとつ返事をすると席に向かう。ちなみに席は水波の隣。 席に座るや今や「おはよう。どうだった?今回のギリギリは?」と水波に尋ねてくる。 「桜…お前そのギリギリ追求するのやめればモテると思うぞ?外見と内面のギャップが激しすぎた。」 桜の外見は一言で言えば大人しそうな感じ。髪はロングだし、顔立ちは童顔。伸長は160ないくらい。つまりモテそうな女の子なのだ。
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