俺と煙草とちっさい魔神

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「モグモグ…な?だから言ったろ? モグモグ…俺様が願い事を叶えてやるって。」 いつの間にやら俺のつまみを勝手に食べながら、ちっさい人間は得意気に話しかけてきた。 「煙草の魔神ーっ最高ーっ!マジ有り難う!!」 「だからそれやめてくんない?」 俺の側で「ニュアンス的にさ、ほら俺様に似合わないじゃん?もっとこう…」とか聞こえたけど、俺の中では煙草の魔神で決定だ。 「さっ、次はどんな願い事にする?」 食べ終えたのかお腹をパンパンと叩きながら俺の目の前でふよふよ飛びだした魔神。 「あー…」 やっぱここは大金持ちとかありきたりなの言っちゃうか? それとも少し夢見る少年に戻って、空が飛べるようにでも頼むか? 考え出したらキリがない。 いまだに、半信半疑だもんな。 本物の魔神が目の前でゲップしてるんだぜ? 信じられねぇよマジで。ある意味…。 ま、あと残り18個も残ってんなら、無難に金の出てくる壺でも頼んでおこうかな。 「じゃあ、金のなる壺を…」 「一つ言い忘れてたけど。」 俺が願い事を言い切る前に魔神によって遮られた。 「な、何だよ。」 いきなり真剣な顔になった魔神に少しビビる俺。 魔神にそんな顔されたら普通にビビる。 「俺様はそこらへんの低魔神と違って、未来まで分かるんだ。」 そこらへんて、そんな魔神がうじゃうじゃいるもんなの? .
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