俺と煙草とちっさい魔神

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「そうたけど。どうしたの?」 何だか小泉さんまでうわずった声になっている為、妙に緊張してしまう。 「じ、実はね…ずっと言おうと思ってたんだけど…。」 ゴクリ。 自分の唾を飲み込む音がやけに大きく聞こえる。 「私ずっと…高橋君のことが、好きだったの。つ、付き合って下さいっ。」 パンパカパーン 俺の中で鐘が鳴ったのが分かった。 「え、マジ?ドッキリとかじゃないよな?」 あの あの小泉さんが俺のことを!? 「冗談でこんなこと言えないよ…。」 ちょっと震えている声で、何となくこれは本当なんだな。と理解出来る。 「や、あの宜しくお願いします。」 頭いっぱいいっぱいになって、一言しか言えなかったが小泉さんには伝わったようだ。 「え、嘘…。勇気出して良かったー!じゃ、じゃあまたねっ!」 あれ、もう切るの? とは思ったが何か恥ずかしくなって、俺も「じゃあ」とか言って切ってしまった。 「…バンザーイッッ!!」 もう繋がっていない携帯を握りしめ、俺は人生初のバンザイを何度もした。 .
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