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POEM
僕には詩が書けない
詩は人間を思いやれない
言葉が人間に訴える術としてあるかぎり
うっすらと鳥の形のあざを持つ僕には
詩など書けるはずがない
人間という狭い範疇で
人間が人間のためにしか書けない詩に
地球はほほえんでくれるだろうか
だからこそ
人間のための詩であってはならないと思う
僕には詩が書けない
言葉が足りないわけではない
詩は自ら生きるため
人の言葉を超えてゆくべきだから
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