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中3の夏の大会、準決勝。
『さすがに強いな…。』
ベンチに戻り、幼なじみの
次郎が呟いた。
相手は優勝候補。
9回、最後の攻撃。
0ー2で負けていた。
『何あきらめてんのよ?!』
香緒里(かおり)が言った。
こいつも幼なじみだ。
『ほら!友(とも)!
あんたからでしょ?』
打順は俺からだった。
打席に行く前に俺が次郎に言った。
『俺がお前を甲子園に連れてくよ!』
『バーカ(笑)気が早ぇよ!』
笑いながら次郎が返す。
俺は打席に向かった。
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