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『さすがに、俺1人だけ夢見るわけにはいかねぇよな…。』
メダルに目を向ける俺。
部屋に沈黙が流れる。
外は曇りだしていた。
『んじゃ、そろそろ帰るわ!またな。』
病室を後にする。
(お前とだったら行ける気がしたんだけどな…。)
病院を出て歩いていると
案の定雨が降りだした。
傘はない。
俺の足はグランドに向かっていた。
俺は雨に打たれながら、
マウンドの上に立っていた。
転がってるボールを手に取り握る。
雨に混じって涙が流れた。
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